アイス販売はじまりました
昨年度も実施した、高知蔦屋書店でのアイス販売を、8月2日~8日の期間で行います。
この実習は「アイス」という題材を軸にして、経験を通じて「学ぶ」ことに向き合うために行っています。
基本は生徒たちで
生徒たちでできることは生徒にお任せして、進めてもらっています。リーダーを決め、彼らを中心に「販売する品目」「PRするためのスライド」「販売するシフト」「業者さんとのやりとり」「販売マニュアル作り」など。各々にできることに向き合う機会として設定しています。
大人(教員)としては、口を出したくなる部分は多々あるのですが、そこをジッとガマンして、できないことも含めて経験として見守ることにしています。
「場」を信じで待ってみる
生徒の取り組み方は、それぞれ差異が出てきます。正直なところ、どこまで介入するのがいいのかは悩ましい部分ではあります。そこを、グッとこらえて「待つ」ことが、この実習ではいいのだろうと感じています。
取り組んだ自分
取り組めなかった自分
自ら一歩を踏み出せた自分
躊躇して踏み出せなかった自分
いろいろな状況の「自分」に気づく機会だと捉えています。ここで、上手くできなくても、前向きになれなくても、彼らの長い人生の中で、次に来る機会にどう向き合うかの経験値を積むことをしてもらえればいいなと。「次は、どうしよう?」のキッカケにそれぞれがしてくれればいいなと。
違う立場の経験から自分を見つめる
アイスを題材にしているのは、いろいろ理由があるのですが、それは別の機会に記載します。販売をすることをアウトプットにしているのは、いつもと違う立場でモノゴトを捉えて欲しいから。
彼らはいつも、消費者側の立場しか取っていません。その視点を、販売する側に変えてみたら、どんな景色が見えるのか。それを経験して欲しいのです。
販売に至るまでのやりとりはどれぐらい必要なのか。モノを売るときに必要な知識はなんなのか。販売する側のふるまいとしては何が必要なのか。販売したあとに必要な行程にはどんなことがあるのか。普段は何気なくモノを購入していると思いますが、その背景にあるモノゴトに気づくことで、自分の状態を認知する材料を得て欲しいと考えています。その捉え方は、それぞれ違ってきますが、別の視点からモノゴトを捉えるキッカケづくりになればと意識しています。
自分ならどうする?
本日(2日)から販売をしていますが、さっそく予定していた生徒が来ないとか、シフトの認識がズレているとか、起きています。すると「先生どうしましょう?どうしたらいいですか?」と聞かれるので、状況の説明だけしてもらいました。
いまの状況を落ち着いて捉えて、自分にできることは何かを考えて、自分で判断をすればいい。そのプロセスが説明できれば、たいていのことは大丈夫だから。という方針で、生徒に返しています。なんでも、大人に聞くのではなく、生徒自身が「自分なら何ができる?何ならできる?」を判断して、選択して、行動する。その経験を積めるように、ただただ見守る人に徹しています。
興味を持っていただいた方は、購入に来ていただければ幸いです。
販売について
場所:高知蔦屋書店の1階イートインコーナー前
日程:8月2日~8日
時間:10時~18時
高知アイスの商品の中から生徒がセレクトしたもの8種を販売しています。
(インスタを使いながらPRもしています)