モニターを組み立てながらのコミュニケーション
少しずつクラスでの活動が始まりました。
ちなみに、本校ではクラスを「ホーム」と呼んでいます。多くの学校で「A組」や「Aクラス」と呼んでいるものが「Aホーム」とされています。まなび創造コースのクラスはM。なので「Mホーム」と学校内では呼ばれています。
話を戻します。
モニターの組み立て
本日は、午前中には、ホームの写真を撮影したり、身体測定があり、午後からはまなび校舎へ移動して、少しずつ活動を始めています。
2年生の本日のミッションはこちら
モニターの組み立てです。
これまでは、プロジェクターで投影していたのですが、見えづらい部分もあり、モニターを導入することにしました。というわけで、モニターを組み立てることから手伝ってもらっています。
手伝ってもらっていると言っても、多くの生徒が協力しあって参加してくれています。
なお「モニターが2台、スタンドが2台あるので、〇〇時までに、それらを組み合わせるところまで協力して行ってください」とだけ指示。時折、「ゴミはまとめて捨ててください」「保証書はここに集めてください」とか、大人からの指示もありましたが、大部分はおまかせ。他にも作業室(木材加工など行う部屋)の片付けにも行った生徒はいますが、自分たちの必要に応じて行動ができていました。
スタンドに取り付けるところは、彼らが協力して組み立てていました。大人の手が必要になったら、少しサポートする形ですが、概ねうまく出来たのではないでしょうか。
なぜ、組み立てを行うのか
端的に言えば「生徒たちで出来ること」だからですね。彼らでできるんですよ。だからこそ取り組む時間をデザインする。
説明書を見て、手順を考えたり、サイズを比較したり、どうしたらうまくできるのかを手探りで探してみる。ネジを回す方向が、感覚として身につけておけば、理科の「右ねじの法則」の「右ねじ」がどういう感覚なのかが備わっているとか。梱包材の発泡スチロールがどのような素材で、捨てようと細かくすると手にこびりつき、それが静電気のせいなのだとそのうち気がつくとか。そうした学びの種もまかれています。
1人では到底組み立てられない(大人でも出来ないサイズです)モノを、誰かと声を掛けながら作り上げていく経験を積み上げながら、声の掛け方や、自分の位置取りを学んでいくキッカケになればとも思っています。
学校の中の時間は限られていますが、可能な範囲で、彼ら同士でコミュニケーションを取りながら、試行錯誤する時間をあえて確保しています。意見が衝突したり、スムーズに進まないことも多々あるでしょうけど、それも含めての学びの場を提供しています。
終わりに
このような形で『まなび創造 note』を発信しています。子どもたちがまなびに向き合う様子をお届けしていきますし、コメントなどありましたら、生徒たちに還元も行っていきます。興味を持っていただいた方から、メッセージを生徒たちにいただければ幸いです。
先日、知り合いの方から、一部の方々が『まな創』と呼んでいるとうかがいました。『まな創note』が親しみやすいのかもしれないなと外から届けられる声を楽しみに物書きを行っています。