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靴磨きトラベラー佐原総将さん、再び学校に

佐原総将さんが昨年に引き続きまなび創造コースへ

総将さんは、靴磨きという仕事を通じて、世界中を旅しながらさまざまな人々と交流を続けてきています。日本だけでなく、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど、これまで38カ国、1815足の靴磨きをしています。総将さんの活動は、単なるサービス提供ではなく、靴磨きを通じて人々の心をつなぐ点にあります。

総将さんは「靴磨きをしながら、どのようにすれば世界一周ができるか」という活動をしています。1〜4月は日本全国で報告会を行い、そこでいただいた資金で次の大陸での靴磨きの資金にするという活動をしています。2022年はアジア、2023年はヨーロッパ、2024年はアフリカを旅してきました。

活動中に訪れた国々では、貧困や教育の機会が限られている地域にも足を運びました。特に印象深かったのは、アフリカの子どもたちとの出会いです。路上で靴磨きをする子どもたちは、学校に通えない環境の中で家族を支えるために懸命に働いていました。その姿に触れ、自分にできる小さな支援がどれほど大きな意味を持つのかを実感したのかについて話していただきました。例えば、自分の食べる予定をしていたハンバーガーを少し分け与えるだけで、子どもたちの喜びが伝わってきたとのことでした。

また、靴磨きのプロセスそのものについても触れ、丁寧に靴を磨く行為が、単なる作業を超えた深い満足感をもたらすことを説明しました。靴が美しく磨かれることで、履く人の心も磨け、自信を持って前に進む力になるという話もありました。

さらに、総将さんは自身の学びの姿勢についても言及しました。大学時代に野球一筋だった彼が、英語をゼロから学び始めた経験を通じて、継続的な努力の大切さを教えてくれました。勉強を通じて得られる成果が少しずつ積み重なり、自分の可能性を広げてくれることを実感したそうです。その経験から、何事も小さな一歩から始めることの重要性を語ってくださいました。

最後に、佐原さんは「人生の楽しさとは、何の意味があるのかわからないことに本気で取り組む中にある」といい、靴磨きの活動を通じて見えてきた世界の広がりや多様性、そして他者との心の交流が、自分の人生を豊かにしてくれたと語っています。

佐原さんの講話は、生徒たちにとって、異文化や異なる価値観に触れる重要性や、自分の行動が誰かのためになる可能性を示してくれるものでした。また、行動することで新たな視点や学びが得られることを改めて考えるきっかけとなったでしょう。

生徒主体でインタビューも